ランナーズに記事掲載されました。2018-3月
三浦流「実践マニュアル」
スタ-ト前に肩をほぐそう!
「肩をほぐすことでドカ走りをスムーズに行えるようになった」という鍼灸師ランナーの三浦洋さん(53歳)が指導します!
(前ぺージで)中田崇志コーチが提唱している「苦しくなったら肩をグルグル回す」は理にかなっています。ランニング中、脚と連動して動く肩(とその周辺)が無意識のうちに疲労を起こすケースがあるからです。肩が張ると上半身に力みが生まれるので身体全体のバランスが崩れて「脚の痛み」につながります。腕を振る回数が多い「ドカ走り」はそのようになる可能性が高いのです。
走る前に行いたいのがスタート前に、肩や肩甲骨周辺の筋肉をほぐすことです。パソコンやスマホの利用によって萎縮した(肩や肩甲骨周辺の)筋肉をリセットするためにも重要です。
私自身、「ドカ走り」の効果を実感したことがあります。2015年の大田原マラソンで「サブフォーを目指そう!」と思ったのですが、当時の月間走行距離は150㎞程度。「これでは練習が不足している」と考え、30㎞走イベントに出た後、約10㎞の道のりを走って帰宅したのです。その結果、月間走行距離は自然と200㎞に延び、体重は70㎏から60㎏前半になりました(食事の量を減らしたこともありますが)。レース本番では3時間58分23秒をマークすることができました。また、この時のドカ走りの途中で肩が痛くなることがありましたが、走る前に肩や肩甲骨周辺のストレッチを行うと、症状が出なくなりました。
三浦洋みうら・ひろし
山王リバース鍼療院院長。呉竹医療専門学校教員。東京医療専門学校教員養成科卒。2010年にランニングを始め、自己ベストは15年の大田原でマークした3時間58分23秒。1964年生まれ、宮城県出身